Emergency Nursing(エマージェンシーナーシング)

救急外来で看護師をしています。 AHA-BLS/ACLSインストラクターとして活動中。得意分野は蘇生や急変対応の教育です。

業務も覚えてないのにACLSなんてまだ早いでしょ

引き続きACLSネタです。

新人の頃にACLS、ICLSを受講しようとすると、必ず上記のようなことを言うスタッフがいます。

なぜ、新人の頃に受講しようとするとよく思われないのでしょうか?

未熟な看護技術、未熟なアセスメントや看護など仕事ができないから?

「ACLSをやる前にやることがあるでしょう。」といったところでしょうか。



本当にそうなのでしょうか。
皆さんはどう考えますか?

蘇生しなければならない状況には、新人でも、ベテランでも、一般人でさえ訪れます。
そうした状況で最も必要なのはBLSで学ぶことでしょう。
ただ、医療従事者としては「行動できなければならない」と思います。
BLSはできて当然。新人でBLSができれば現状では💮でしょう。
そして、その後のことをチラッと知っていると、知らないでは全く違います。
そもそも、ACLSはやることは決まっているので、覚えてシミュレーションしてみればいいのです。
学生や新人の研修に適していると思いませんか?

ACLS受講の問題としては、金銭面やハードルが高いというイメージでしょうか。
いっぽう、受講の理由としては「急変時の対応を身につけたい」というのが多いですね。
世の中ではハードルが高いと思われている中で、「受講したい」と思った新人さんの理由を知りたいものですね。

アメリカではAHAなどのプロバイダーがないと臨床で働けません。
日本でも新人の頃の研修、看護学校の研修に取り組むべきではないでしょうか。