PEARSプロバイダーコースを受講してきました
こんばんは。
前から興味があった、PEARSプロバイダーコースを受講してきました。
Pears Provider Manual: Pediatric Emergency Assessment, Recognition and Stabilization
- 作者: AHA
- 出版社/メーカー: American Heart Association
- 発売日: 2012/06/01
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
PEARSってなに?っていう方に簡単に紹介です。
以下、日本PALS協会より抜粋です。
小児を題材とした、人の緊急事態に対応するためのアセスメントと救命処置(非心停止対応を含む)を身につける1日コースです。
PEARS(ペアーズ)は、Pediatric Emergency Assessment, Recognition, and Stabilization の略です。直訳すると「小児急変対応- 評価・認識・安定化」プログラムです。
PALSプロバイダーコースで学ぶ、生命危機状態に気づき、観察・評価して、介入を考える部分が、コンパクトにまとまっています。心停止だけではなく、呼吸障害、ショック(循環障害)など、心停止につながる危機的状況を評価し、その場でできる適切な介入をしつつ、医師への診療をつなげる。そんなプロセス・思考パターンを身に付けるため、映像教材を用いたディスカッション、シミュレーション・トレーニング・トレーニングをしていきます。
ということみたいです。
受講動機としては、
乳児・小児のBLSを学びたいこと
急変前の観察・評価・介入方法などの思考パターンを学びたいこと
学んだことを院内に還元したいこと
ゆくゆくは急変を防ぐ思考プロセスや行動を院外も含めた全看護師を対象として普及させてみたい
などから受講しました。
受講の感想としては、映像が実際の患児を使っておりリアルで、机上での思考を整理するには素晴らしいと感じました。
そして、思考を整理した後には、マネキンを使ってのシミュレーションで行動化してみることで、更に学習を深めることができます。
私と一緒に受講していた人が
「実践的でもっと早くにやりたかった。看護学校でもこういうことやればいいのに。」
といってました。
全くそのとおりだと思います。
看護ケアや日常生活の援助など看護の独自性を追求する傾向(もちろん大切ですが)
フィジカルアセスメントも学生同士や実際の人形を用いていても、系統だってないので臨床であまり使えない。
実際にPEARSの中で行なった、
CPAに至る呼吸、循環の障害というシンプルな流れ
ABCDEアプローチ
ACDAサイクル(今は違う?)
これらのどれも、看護学校で習った記憶はありませんが、どれも臨床における看護師には必要な知識・技術だと思いました。
小児の経験がほぼない私でもなんとかなりました。
そして、学んだ知識は成人に置き換えることもできます。
是非、PEARSを多くの人に受講してもらいたいと思います。
余談ですが、久々の受講生としてのコース参加は緊張しました。
私は、子どもが居るにも関わらず、乳児・小児のBLSはよくわかりませんでした。
その知識不足を抱えた中での不安からコースでやっていけるのかな?という心理が緊張に繋がったんだと思います。
その結果、乳児・小児のBLSテストが終わった瞬間緊張から開放されました(笑)
コース受講者の気持ちを改めて実感したので、今後、インストラクターとして参加するときは、アイスブレイクの実施、受講者にコースにおいて失敗してもよいということを伝えていきたいなと思います。
病院内でのBLS・ACLSの普及方法を少し書きたかったんですが、ボリュームが増えそうなので、また次回に。