Emergency Nursing(エマージェンシーナーシング)

救急外来で看護師をしています。 AHA-BLS/ACLSインストラクターとして活動中。得意分野は蘇生や急変対応の教育です。

今の新人には優しく教えなきゃいけないからね

さて、今日は教育について。
皆さんの病院では教育についてどうしてますか?

うちは病院の新人教育の方針として
・新人に厳しくしないように優しく接する
・負荷をかけ過ぎない
ということが看護部から言われています。

本題に行く前に、では、昔の教育はどうだったのか。
(一部私も体験しました。)

・やって覚えろ。または後ろ姿を見て学べ。
・怒鳴られる。
・蹴られる。または殴られる
・質問に答えられないと怒られる。休憩中に調べてないと更に怒られる。そしてもう来なくていいと言われる。
・怖い(なので質問できない)

私の偏見と負のイメージが強すぎて、昔の「教育」ではない気もしますが。
まぁ、こういう負の部分が強すぎたわけで、「優しい教育」にスライドしたんですよね?

さて、話を戻します。
皆さんは、優しい教育をどう思いますか?
「昔の」教育者の姿勢・態度が万人に適していないのは確かです。
(厳しいほうが好きな人、厳しくも熱い人は居ますが。)
でも、その反対が
優しく接する
なんでも教えてあげる
負荷をかけない

うーん。
なんか「優しい」vs「理不尽に厳しい」って構図、根本的におかしくないですか?

時代とともに教育が変化していくのはたしかですが、新人看護師も成人の学習者です。
どの病院にも詳細な新人教育計画があるのは知ってます。
しかし、一人ひとりの学習者の特徴に合わせていない、優しく接し、教えてあげるっていうスタンスが全面に出てきてしまうことがナンセンスではないですか?

そして極めつけは、
「新人が育たない」
「今の子達は厳しくするとすぐ辞めちゃうから優しくしないとね」

・・・。
そりゃ育たないわ。
学習の場を整えることもできず、丁寧に「教えている」だけでは、新人は成長しないんじゃないかな。


わたしは新人の頃、「外来」に配属され、救急外来での看護を学びたいと思った時に、
「新人(2年目)が救外にでても邪魔だから」
とあまり出れなかったことがありました。
(出たら出たで、こんなことも知らないのかと怒られますが。)

こんなときに、新人をフォローしていく体制や一緒にやっていく姿勢が大切なのかなと思います。
学習できる場で経験を積まないといつまで経っても育たないですよね。

さて、偉そうなことを書きましたが、私自身教育について精通していません。
私が接している看護教育はなんかおかしいんじゃないか?
この程度に漠然としたことしか把握していません。

今後、看護師としてのキャリアマップを考えたり、OJT、シミュレーション教育などを有効に実践したり、自身の教授方法を深めていきたいと思っています。
今回のテーマは実際に教育にあたっている方にとって、浅はかな文面だとは思いますがこれを見て忘れてください。