臨床推論
こんにちは
近年、看護の世界でも臨床推論というキーワードが聞かれるようになりました。
(私は去年ぐらいに知りました(^_^;))
臨床推論とは
「当該患者の疾病を明らかにし、解決しようとする際の思考過程や内容」と定義され、臨床家なら日常的に行なっている行為とされています。
診断はしませんが、救急では、トリアージ、初療や外来での次の展開を予測し行動たり、医師と同じビジョンを共有し行動していく為には、とても大切なことだと思っています。
また、臨床推論を常に繰り返し行ない、それを活用して看護師として何ができるか、医師に報告や提案していく必要があると思います。
そんな臨床推論の思考過程を学ぶにあたって、おすすめの本を今日は紹介したいと思います。
- 作者: Scott D.C.Stern,Adam S.Cifu,Diane Altkorn,竹本毅
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/06/11
- メディア: 単行本
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非常に分厚いですがとてもお勧めです。
診断までの思考過程や鑑別診断、エビデンスなどが豊富に書かれており、非常に読みやすいと思います。なにより、症状別に書かれているところも看護師にはお勧めです。
看護学校でやった内容に照らし合わせると、
フィジカルアセスメント
フィジカルイグザミネーション
クリティカル・シンキング
がこれに該当しますかね。
フィジカルアセスメントが大切とは言われましたが、臨床で役立つような学習を学校でした記憶があまりありません。
(寝ていただけかもしれません。)
実習や学校でこんな本を読んでいたら「ミニドクター」と罵倒されたでしょう。
「ミニドクターになってはいけない」
よくこの台詞を聞きました。
(でも医学、疾患の知識がないと怒られます。)
そもそも「ミニドクター」という言葉自体ナンセンスだと思ってます。
看護の専門性、医師との違いを確立したかったからこの言葉生まれたのでしょうか?
(あえて使いますが)ミニドクター的な知識、思考過程、行動力がベッドサイドに近い看護師にとって、患者の急変を防ぐことや、他職種とのコミュニケーションにおいて大切ではないでしょうか。