本紹介 インタラクティブティーチング
インタラクティブティーチングの本やっと購入できました!!!
内容を引用します。
東京大学の大学教員準備プログラムから生まれたオンライン講座「インタラクティブ・ティーチング」の内容をもとに構成された書。「アクティブ・ラーニングを学習活動にいかに組み込めばよいのか」という、教育観のパラダイム・シフトを背景とした喫緊の教育課題に対応した内容で構成。
インタラクティブ・ティーチング―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり
- 作者: 栗田佳代子,日本教育研究イノベーションセンター
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2017/02
- メディア: 単行本
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ちらっと見た感じ、
学習者の主体性を引き出す為の、アクティブラーニングの基礎や技法とか
90分の授業デザインとして、ADDIEモデルを使ってデザインの流れや、ガニェの9教授事象などをの理論を交えながら、授業デザインを読者自身でも考えて作っていけるように書かれていました。
もちろん以前紹介したグラフィックシラバスについても書かれています。
まだ読んでいる途中ですが、オンライン講座の内容なので理論だけではなく現場で活用できるような構成になっており、とても読みやすいです。
「聞くだけの授業は終わりにしよう」というごもっともなキャッチフレーズ。
講義というと一方的に話して伝えた気になっていることが未だ多く
寝ている学生や受講者がいると「聞く姿勢も大事」と何故か聴衆だけの責任になっていたり。
看護教員だけではなく、教育や指導に関わる看護師の方にお勧めしたいです。
私自身、この本を参考にしながら組織の教育に貢献していきたいなぁと思ってます。
最後に、インタラクティブティーチングのサイトになります。
看護師の教育を見える化してみた
こんばんは。
皆さんの施設では、看護師の臨床教育ってどうしてますか?
ラダーに沿って実施したり、その部署の教育計画を立てて新人を育ててるところもあると思います。
うちもチェックリストや経験録など使ってやってますが、あまり機能していないです。
理由としては、部署が担当している分野が幅広いことがあります。
また、新人も入ってこないので、教育計画があまりないことでしょうか。
かと言って異動者は来るので、その人に対する教育はどうしているのか?
うーん。オリエンテーションとOJTとたまにoffJTだけなのかな。
教育していないのに、その人ができないと
「経験不足」
「分からないのに聞いてこない」
こんな感じになってしまいます。
更には「ここに居ても学べないから他行ったほうがいいよ」
なんていう人も居たりします。
これをなんとかしたいと思い、チェックリストとか作ったんですがあんまり活用デキていないんですよね。
そんな時、あるコースで出会った方達からグラフィックシラバスとカリキュラムマップ、教育の可視化など興味をそそられるキーワードを教えてもらいました。
グラフィックシラバスとかカリキュラムマップは簡単に言うと「教育の見える化」なのでビジュアルでわかりやすい学習マップみたいなものでしょうか。
そこで、早速部署に合わせたものを作ってみました。(ビジーですいません)
主に救急領域の内容になります。これ以外も部署としては担当しているんですが、分野が広すぎてしまうので、救急に絞ってます。
ぱっと見ではあまりわからないのかもしれませんがどうですか?
一番左の軸はレベルみたいなものでしょうか。
最初は経験年数にしてたんですが、なんとなく部署事情にあってないのでこのようにしました。
そして、一番下は前提となる知識、左に救急外来や救急病棟の業務内容で、右側の方に担当している検査部門のことや災害系の内容を含んでいます。
チェックリストや経験録もこれ一枚で済むといいなぁと思いまとめました。
見える化するとなにがいいのか?
その個人が獲得しているスキルや業務が本人/指導者にも分かる
今後獲得する必要があるスキルが本人/指導者に分かる
ここで獲得したスキルが何に役立つのか、またはキャリアとしてどうなっていくのか分かる。(管理者は支援できる)
結局のところ、仕事をしていく上でのひとつの基準ですね。
文章だとわかりにくいのでビジュアル化しました的な。
作るに当たってはこの本を参考にしたので興味のある方はどうぞ。
(臨床教育の場合キャリアマップになるんでしょうか・・・?)
看護教育 2015年 12月号 特集 グラフィック・シラバスとカリキュラム・マップ 授業とカリキュラムを「見える化」しよう!
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2015/11/30
- メディア: 雑誌
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病院と救急隊とのやりとり
だいぶ前に救急隊について書きましたが、今回は病院側の話。
皆さんの病院では誰が救急隊からくる収容依頼の電話を受けていますか?
私のところは(2次医療機関)看護師が対応しています。
救急隊の情報を看護師から医師に伝えるわけですが非常に時間がかかります。
私は東京都はではありませんが、
「東京都の傷病者の搬送及び受け入れに関する実施基準」というものを紹介します。
救急隊は、搬送予定の医療機関の医師に対し、以下の傷病者情報等を円滑かつ確実に伝達します。
(1) 傷病者の年齢、性別
(2) 現場到着時の状況及び受傷機転
(3) 傷病者の主訴
(4) バイタルサイン等の観察結果(経過)
(5) 救急処置の内容
(6) 既往症、服薬内容等、参考になると思われる事項
(7) 医療機関到着までの所要時間
(8) その他必要と思われる事項
だいたいこんな流れで報告してくるわけですが、プレホスピタルという限られた資機材や人材の中で活動しているので足りない情報もあるのはしょうがないと個人的には思います。
ただ、ここでの情報収集方法は看護師によって大分違うんですよね。
すごい細かく受傷機転や状況を確認する人もいれば家族のことを詳細に尋ねる人も居ます。受け入れや準備・診療/看護に役立てばいいと思います。
でもそこまでの情報が本当に必要ですか?
更に厄介なのは、かかりつけには電話したのか?
救急輪番の当番病院には電話したのかなどを高圧的な態度で聞く人も居ます。
こうなる一つの要因は受け入れ可否の判断は医師にかかってます。
結局、医師も断る理由がほしいので確認してくるんで聞いてるんだと思います。
先ほど紹介した東京都の実施基準には時間についてはこう書いてありました。
救急隊からの受入要請があった医療機関は、重症以上と伝達された場合には可能な限り迅速に、また、中等症以下の場合であっても、3分以内を目標に受入可否を回答するよう努めるものとします。
ER型や3次では当たり前なのでしょうが、中等症以下であっても3分以内というのは結構衝撃的な数字でした。
そもそも救急車の応需率90%以上とかなら、どうせ受けるので看護師が電話対応でも良いと思いますが、うちのように60-70%程度の病院では時間がかかってしまいます。
それだけのマンパワーあるわけですから、患者さんや救急隊にとっても医師が電話に出てくないかなぁと思います。(それか応需率を改善するか)
もちろん時間だけの問題ではないんですが、患者、病院、救急隊の誰かが嫌な気持ちになったり不利益が生じないようにしたいと思うわけです。まずは自分の対応方法も含め、看護師の認識や態度から少しずつ改善できるようにします。